機体リスト

破邪巨星Gダンガイオー

ダンガイオーは、「弾劾ナンバーズ」と呼ばれる三体の人型ロボット（ダンガイオーB、ダンガイオーF、ダンガイオーX）が合体して誕生する巨大ロボットです。操縦は天城空也が担当し、ダンガイオーは様々な局地戦に対応できる高い機動力を持つ反面、その操縦には非常に大きな肉体的・精神的負担がかかります。長時間の戦闘は生命の危険を伴うほどです。

ダンガイオーの設計は、ミア・アリスからのメッセージを受けた与那嶺軍司と色谷美也によって開発されましたが、機体の約三割は解析不能のパーツで構成されており、二人の博士でもその全容を完全に把握しきれていません。本編開始前には合体はシミュレーションのみで試みられていましたが、第1話で初めて実際に合体に成功します。

ダンガイオーの必殺技には多くのバリエーションがあり、特に「バーニングブロー」「プレッシャーバーニングブロー」「ダンガイブレード」「フレイムアロー」「クロストルネード」「ストリームブラスター」「バーニングプレッシャー」「ダブルバーニングクラッシュ」「ダブルバーニングブロー」「バーニングクロススラッシャー」などが挙げられます。これらの技を駆使して様々な戦局に対応します。

なお、プロトタイプであるダンガイオーUrや後継機のGダンガイオーと異なり、単独での長時間の飛行は不可能であり、腰のブースターを使って短時間の飛行が可能な程度です。対空戦では主に「バーニングブロウ」（ロケットパンチ）を使用して敵を撃ち落とす戦法がとられていますが、特別な対策が施されているわけではありません。

ダンガイオーUr（ウル）は、火島弾正が開発した人型ロボットであり、ダンガイオーのプロトタイプにあたります。この機体の最大の特徴は、パイロットによる操縦型ではなく、人間の脳を直接移植した巨大なサイボーグである点です。作中では、事故で死亡した天城空也の兄、天城進の脳が移植されており、この事実が空也に大きな苦悩をもたらします。

ダンガイオーUrは、完成型であるダンガイオーと異なり、収納式の翼「ゴッドウイング」を備えており、これを使って空を飛ぶことができます。また、外見は白を基調としたカラーリングや頭部デザインが初代ダンガイオーに近いものの、体格はよりガッシリとした印象を持っています。なお、回想シーンではダンガイオーUrにコクピットが存在していたことが示されており、試作段階では通常のパイロット操縦を想定していた可能性があります。

ダンガイオーUrの必殺技には、「ディストーションパンチ」「デスフレイム」「ハイドロイレイザー」「ゼロキャリバー」「ダンガイビーム」「ダブルカッターブーメラン」「ロッドミサイル」「カウンターシャーク」「テレポーテーションイレイザー」「キャリバー斬」「ゴッドトルネード」「キラーマイト」「バニッシュブリザード」といった多彩な技が含まれており、これらを駆使して圧倒的な力を発揮します。

作中、ダンガイオーUrはその圧倒的な力で宇宙からの敵「機甲獣」を次々と撃破しますが、周囲の被害を顧みずに大技を連発し、市街地を壊滅させるなど、その戦い方には問題がありました。最終的に、ダンガイオーUrは、空也たちのダンガイオーが放った最終兵器「ストリームブラスター」を受けて消滅します。この戦いは、空也が兄との因縁に決着をつけ、迷いを振り切るきっかけとなりました。