物語の中心にいるのは、魔女シャイニィシャリオに強い憧れを抱いてルーナノヴァ魔法学校へ入学したアッコ。だが彼女はホウキに乗ることすら満足にできない“落ちこぼれ”で、尊敬するシャリオへの想いを口にすれば、優等生のダイアナや、親友のロッテやスーシィにまでからかわれてしまう始末だった。
そんな折、アーシュラ先生の指導による地下迷宮探索の実習が行われる。ダイアナたちは宝物を求めて迷宮を進む中、うっかり「いにしえの竜」の封印を解いてしまい、学園に危機が迫る。一方アッコは宝を見つけようと意気込むうちに、ガラクタの山の中から、かつてシャリオが使っていた杖――シャイニィロッドを偶然発見する。
竜は魔力を吸収して巨大化し、迷宮は大混乱に陥る。シャイニィロッドを手にしたアッコに、先生は迷宮の塔の頂上にある魔導石へ向かうよう命じる。竜が魔導石を飲み込もうと塔を登る中、なんとか頂上に辿り着いたアッコのロッドが強く反応。魔導石を手に塔から飛び降りた瞬間、彼女の脳裏に「信じる心があなたの魔法」というシャリオの言葉がよみがえる。
アッコがその言葉を胸に呪文を唱えると、シャイニィロッドは弓矢「シャイニィアルク」へと姿を変える。放たれた光の矢は竜を撃ち抜き、その存在を消し去る。こうしてアッコは、誰もが予想しなかった形で学園の危機を救い、落ちこぼれの中に秘められた可能性を証明するのだった。
――まさに「信じる心が魔法になる」というテーマを、アッコ自身が体現した瞬間でしたね。