地球暦2110年(新宇宙暦88年)。宇宙へ進出した人類に謎の勢力「ウルガル」が攻勢を開始し、地球は滅亡の危機に陥る。これに対して全地球防衛軍「GDF」は、「遺伝子操作で戦闘に特化した人種を作り出す」という「MJP計画」を実行し、少年少女5人組「チームラビッツ」を派遣艦隊の撤退戦用の盾として木星圏最前線に送り出す。
最新鋭の戦闘デバイス「アッシュ」に乗るチームラビッツは個々の能力は高いもののチームワークが悪く、「ザンネン5」と呼ばれるほど演習では散々な成績だった。しかし、初陣では撤退戦成功に加え、敵部隊を撃退するという予想外の結果を残す。
以降、GDFの対ウルガル戦力の切り札として戦いに挑むこととなったチームラビッツは、養成機関「グランツェーレ都市学園」を飛び級卒業後、先輩の「チームドーベルマン」が活躍する最前線へと向かう。そこでリーダーのヒタチ・イズルは、「ケレス大戦」での激闘の中、ウルガルの敵機と一騎討ちを繰り広げ、そのパイロットが自分たちと同じ「人間」であることを知る。
さらに、ウルガルから亡命した女性テオーリアが現れ、ウルガルが地球人の遺伝子を求めて戦争を仕掛けてきた理由が明かされる。ウルガルは種として衰退期に入り、自分たちが生み出した地球人の強靭な遺伝子を取り込むため戦っていたのだった。
その後、チームラビッツには新メンバーのクロキ・アンジュが加わる。アンジュは個々の特性を併せ持つ優秀な存在だが、アッシュに乗ると性格が攻撃的に豹変するという問題を抱えていた。
そんな中、重力異常宙域で立ち往生したチームドーベルマンの救出任務中、ケレス大戦でイズルと戦ったあの敵機が再び姿を現す。イズルは新形態へと変形したアッシュで死闘を繰り広げるが、それは彼自身にも、アッシュにも大きな負荷を強いる危険な戦いであった。