
- Work機動戦士クロスボーン・ガンダム
- Pilotベラ・ロナ
宇宙海賊クロスボーン・バンガードの旗艦。元々はコスモ・バビロニアによって地球侵攻の旗艦「バビロニア・バンガード」として建造が開始されたが、実際に完成したのはコスモ・バビロニアの崩壊後、宇宙世紀0128年であった。艦首に200mを超えるバウスプリットを備え、全長は900mにも及ぶ巨艦である。
竣工後、反貴族主義勢力のベラ・ロナやシーブック・アノーらの手に渡るが、処女航海時に木星帝国によるテロ攻撃を装った爆発事故に見舞われる。この事件によって木星帝国の存在が明らかになると、反貴族主義者たちは旗艦が撃沈されたかのように偽装して消息を断ち、再び旗艦「マザー・バンガード」としてクロスボーン・バンガードを再結成し運用した。
建造者が貴族主義者であったことから、外観は帆船を模した優美なデザインで、艦首には巨大な黄金の女性像が彫られている。内部には当時の最先端技術がふんだんに盛り込まれ、宇宙世紀初のミノフスキー・ドライブ・ユニットが搭載された。そこから発生するビームセイルにより、推進剤不要で惑星間航海を無補給かつ短期間で行える新時代の艦船となった。ただしこの技術は極秘扱いであり、通常時は熱核ロケットエンジンに頼っている。
防御面では船体をビームシールドで覆い高い耐久力を持つが、動力炉が臨界に達するまでの数十分程度しか維持できない。また、地球侵攻旗艦としての仕様から、大気圏突入用カプセルも多数収納されていた。武装は舷側やマストに配置されたメガ粒子砲、対艦ミサイル、対空機銃など多岐にわたる。