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ブリキ大王

ブリキ大王

近未来編に登場する巨大戦闘ロボット「ブリキ大王」。オープニングの「今は昔のバビロニア」が示すように、このロボットは古代の産物であり、精神力を燃料に動作するという、いわゆる昔のスーパーロボットとしての体裁を忠実に再現した存在です。

劇中やオープニングで謳われる通り、ブリキ大王は古代バビロニア文明の遺産という設定ですが、現実の歴史区分では「古代バビロニア文明」という呼称は存在していません。この「バビロニア」は、現在のイラク南部、チグリス・ユーフラテス川流域の古代メソポタミア文明を指していると考えられます。この世界線では歴史の呼称が変化するような何かが起こったのかもしれません。

物語が進むにつれ、アキラと仲間たちは「クルセイダーズ」と呼ばれる反体制集団が引き起こす人攫い事件を追い、やがてその元凶が筑波研究所にあることを突き止めます。研究所では、攫った人々を液体人間に加工し、それを巨大な「隠呼大仏」に注入して、謎の神「御出居様」を降臨させようとする計画が進行していました。この計画は、陸軍も関与する大規模な陰謀であり、アキラたちは巨大ロボット「ブリキ大王」を起動して、この計画を阻止しようと試みます。

アキラは、超能力を持つ自分ならブリキ大王を動かせるのではないかと考え、知り合いの古物商藤兵衛の店の地下に安置されたブリキ大王を起動しようとしますが、うまくいきません。しかし、無法松という頼れる仲間が登場し、彼の無謀な行動と命がけの覚悟によって、ついにブリキ大王は起動に成功します。

ブリキ大王はその強大な力で陸軍の精鋭部隊を圧倒し、ついに日暮里の御出居寺にて「隠呼大仏」と対決します。壮絶な戦いの末、ブリキ大王は勝利を収めるものの、その役割を終えた後は再び藤兵衛の店の地下に安置され、再び動くことはありませんでした。

ブリキ大王のHPは4桁(2032)もあり、通常の敵や戦車、戦闘機の攻撃ではほとんどダメージを受けません。しかし、「怒竜」という強敵は大きなダメージを与えてくるため、油断は禁物です。リメイク版ではHPが常時4桁表示されるようになっており、ブリキ大王の圧倒的な耐久力を示しています。

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