
- Work機神咆吼デモンベイン
- Height55.5 m
- Weight4254 t
- Pilotアル・アジフ, 大十字九郎
大十字九郎とアル・アジフが搭乗する巨大ロボットは、全高55.5メートル、重量4254トンに達する。これは覇道財閥がブラックロッジに対抗するために準備した切り札であり、覇道鋼造が魔術存在「デウス・マキナ」を模して設計した機体である。純粋な魔術存在でも機械でもない中間的な構造を持ち、正式な魔導書を所有しない鋼造が設計した影響で、機体の魔術構成は不完全で、アル・アジフによる修正が必要となった。
装甲には特殊合金「ヒヒイロカネ」が使用され、多層の魔術防御も施されているため、通常兵器ではまったく通用しない堅牢さを誇る。作中では強力な攻撃にも耐え、さらに後半では防御陣の展開や自己修復機能を得て、装甲そのものの重要性が薄れる描写も見られる。機体の動力は「獅子の心臓(コル・レオニス)」と呼ばれる魔導機関で、搭乗者の魔力で稼働する。そのため全体に魔力を巡らせる目的で、伝導率の高い水銀が体内を循環している。
操縦には搭乗者の脳に直接情報を流し込む方式が採用されており、強い意志力がないと情報の過多により精神崩壊を起こす危険がある。オペレーターは制御系を担当し、常に魔術方式を処理する必要がある。初出撃時には機体の魔術構成が未完成だったため、アル・アジフが大幅な改修を行った。
武装には格闘攻撃、頭部のバルカン砲、触れた対象に無限の熱を送り込む「レムリア・インパクト」、両足に装備された時空間歪曲機構による「アトランティス・ストライク」などがあり、後者は推進機構としても活用される。携行武器としては自動拳銃「クトゥグア」と回転式拳銃「イタクァ」がある。さらに中盤以降には、敵を完全消滅させる呪法「シャイニング・トラペゾヘドロン」も使用可能となる。なお「レムリア・インパクト」は、通常は覇道瑠璃の承認が必要だが、特定のコードを使えば承認なしでも発動できる。
終盤では鬼械神アイオーンの飛行ユニット「シャンタク」を装着することで飛行能力を獲得し、地球の物理法則を無視した高い機動力を発揮できるようになる。デザイン面では、両足首から脚部を覆う装甲が特徴で、「正義側の最後の砦」としての意匠が込められている。
「DemonBane」という名は「魔を滅ぼす者」を意味し、ゲーム本編の召喚呪文では「魔を断つ剣」として語られる。初回起動時、機体は自ら「I’m innocent hatred. I’m innocent rage. I’m innocent sword. I’m DEMONBANE」と名乗り、アルはそれを「我は憎悪に燃える空より産まれ落ちた涙。我は流された血を舐める炎に宿りし正しき怒り。我は無垢なる刃」と解釈し、機体を起動させた。