
- Workぼくらの
- Height500 m
- Pilot和久隆, 小高 勝, 加古功, 本田千鶴, 矢村大一, 半井摩子, 門司邦彥, 阿野萬記, 切江洋介, 往住愛子, 古茂田 孝美, 吉川寛治, 宇白可奈, 町洋子, 宇白順
子供たちが操縦することになる巨大ロボット。コエムシからは「ぬいぐるみ」とも呼ばれている。昆虫や甲殻類を思わせる生物的な外観をしており、デザインは漫画とアニメで異なる。漫画版では腰の辺りから腕の付け根が始まる独特な形状だが、アニメ版ではより人間型に近く、腕の付け根の位置が高くなっている。原作では一度だけ、仰向けの四足歩行に変形する描写もある。全高は約500メートル。戦闘は主に格闘で行われるが、全身のさまざまな部位からレーザーを放つことも可能。さらに、操縦者の意志に応じて、装甲や腕などのパーツを切り離すこともできる。地上では時速1,000キロ、水中では時速100キロでの移動が可能で、その巨大さゆえに末端部の動きだけで音速を超える場合もある。
コックピットは直径約20メートルの球体で、内壁がすべてモニターとなっており、360度の視界が確保できる。浮遊構造を持っているため、機体が転倒しても内部では上下が保たれ、衝撃も吸収される。操縦者には生物の魂を見る力が与えられ、コックピット内から知人の居場所を特定することも可能。子供たちが座る椅子は、それぞれが大切にしているものを再現しており、馬蹄形に配置されている。戦闘時には操縦者の椅子が中央に移動する仕組みだが、アニメ版では椅子が円形に並び、移動しない。
ココペリとコエムシによると、ジアースは敵対するロボットと比較しても非常に強力であり、ココペリとその仲間たちが13戦を勝ち抜いた上で子供たちに託されたことからもその実力が伺える。最大の弱点は、索敵手段がパイロットの目視に限られる点と、移動手段が歩行や走行に限定されていること。視界を奪われたり、遠距離からの攻撃には対応しづらい。
「ジアース」という名は、阿野万記(マキ)が命名した。かつて父から借りて読んだ漫画に登場するロボットが由来で、「地球」を意味する "The Earth" の "The" を「Zのほうが究極っぽい」という理由で "Zearth" に改変したもの。後に国防軍が正式名称として発表するまでは、世間では「黒い怪獣」と呼ばれていた。敵対勢力がジアースをどう呼んでいるかは原作中ではほとんど語られていないが、「第5侵略体グール」との呼称が登場する。また、小説版ではしばらく名前がなく「人形」と呼ばれていたが、後に「アムシペ(アイヌ語で蟹の意味)」というコードネームが与えられた。
なお、漫画では、物語冒頭でココペリが操縦した時と、子供たちが操縦し始めてからでは、顔のデザインが変更されている。